引渡し前に必ず確認!“最終チェック”で見るべきポイント
こんにちは。
株式会社ホームリンク代表の吉田です。
不動産売買では、売買契約を結んで住宅ローンの手続きなどを進め、いよいよ迎えるのが「引渡し」です。
しかし、契約や決済の準備が整ったからといって、安心してそのまま引渡しを迎えてよいわけではありません。
引渡しの直前には、購入した物件が契約時に確認した状態と変わっていないかを確認する「最終チェック(引渡し前の立会い)」を行うことが大切です。
今回は、引渡し前の最終チェックで確認しておきたいポイントを分かりやすく解説します。
1. なぜ「引渡し前の最終チェック」が必要なの?
中古住宅や中古マンションの場合、契約から引渡しまでに数週間から1か月以上空くことがあります。
その間に、設備が故障したり、建物や室内に新たな傷や不具合が発生したりする可能性があります。
また、売主が引越しをした後には、契約時には家具などで隠れていて確認できなかった部分が見えるようになることもあります。
そのため、引渡し前に実際の物件を確認し、
- 契約時と大きく状態が変わっていないか
- 設備が正常に使用できるか
- 売主が撤去するもの・残すものが予定どおりになっているか
- 新たな傷や破損がないか
などを確認しておくことが重要です。
「契約したから大丈夫」ではなく、実際に引渡しを受ける物件を最後に確認するという意味で、非常に重要な機会です。
2. 最終チェックで確認したい5つのポイント
(1) 室内に新たな傷や破損がないか
まず確認したいのが、室内の状態です。
契約時の内覧から引渡しまでの間に、壁や床、建具などに新たな傷が付いていないか確認します。
特に確認したいのは、
- 床・フローリングの傷やへこみ
- 壁・天井の傷や汚れ
- ドアや引き戸の破損
- 窓・サッシの破損
- 網戸の状態
- 収納内部の傷や破損
- キッチンや洗面台、浴室などの破損
などです。
中古住宅では多少の傷や汚れがあること自体は珍しくありません。
大切なのは、契約時に確認した状態から新たな損傷が発生していないかという点です。
(2) 水回り・住宅設備が正常に使えるか
住宅設備についても、できる範囲で動作確認を行います。
例えば、
- キッチンの水栓
- 洗面台の水栓
- 浴室のシャワー・水栓
- トイレ
- 給湯器
- 浴室乾燥機
- 食器洗浄乾燥機
- IHクッキングヒーター・ガスコンロ
- 換気扇
- エアコン
- インターホン
- 照明器具
などです。
ただし、すべての設備が必ず新品同様に使えることを意味するわけではありません。
中古住宅の場合は、設備の経年劣化や使用による消耗もあります。
売買契約書や設備表などで確認した内容と照らし合わせながら、「引渡し時にどのような状態で引き渡されることになっているのか」を確認しましょう。
(3) 残置物や撤去物を確認する
意外とトラブルになりやすいのが、物件内に残される物・撤去される物です。
例えば、
- エアコン
- 照明器具
- カーテン・カーテンレール
- 物置
- 庭の植木
- 家具
- 家電製品
などがあります。
「これは残ると思っていた」「これは撤去されると思っていた」という認識の違いが起こることがあります。
契約書や付帯設備表などを確認し、残すもの・撤去するものを事前に明確にしておくことが重要です。
(4) 水漏れ・雨漏りなどがないか
水回りだけでなく、天井や壁なども確認しましょう。
特に、
- 天井のシミ
- 壁紙の浮き
- 床の異常な膨らみ
- 水回り周辺の水漏れ
- 雨漏りの跡
などがないか確認します。
ただし、目視だけで建物内部の状態まで判断することはできません。
あくまで最終チェックでは、目視や通常の使用によって確認できる範囲を確認するという考え方が基本です。
(5) 鍵や付属品を確認する
最後に忘れてはいけないのが、鍵や付属品です。
玄関の鍵だけでなく、
- 勝手口の鍵
- 勝手口・門扉などの鍵
- 倉庫・物置の鍵
- ポストの鍵
- リモコンキー
- オートロックの鍵
- 設備のリモコン
- 取扱説明書
なども確認しておきましょう。
特に中古住宅では、売主が保管している鍵が複数ある場合があります。
「鍵は全部そろっているか」を確認しておくと安心です。
3. 「気になるところ」はその場で伝える
最終チェックで気になるところを見つけた場合は、遠慮せずその場で伝えましょう。
例えば、
「契約時にはなかった傷ではないでしょうか?」
「この設備は動作しますか?」
「この物は残す予定でしょうか?」
といった具合です。
重要なのは、気になることを曖昧なまま引渡しまで進めないことです。
必要に応じて、売主・買主・仲介会社の間で対応方法を確認し、修理や撤去などが必要であれば、誰が・いつまでに・どのように対応するのかを明確にしておきます。
4. 最終チェックは「欠陥探し」ではありません
ここで一つ注意したいのが、最終チェックは「少しでも気になるところを探して、売主にすべて直してもらうためのもの」ではないということです。
中古住宅の場合、経年劣化や通常使用による傷・汚れなどがあるのは当然です。
大切なのは、
契約時に確認した物件の状態と、引渡し時の状態に大きな違いがないかを確認すること。
そして、契約書や設備表などで約束された内容が守られているかを確認することです。
「中古住宅だから多少の傷はある」という前提と、「契約後に新たに発生した損傷」は分けて考える必要があります。
5. 最終チェックはできれば明るい時間帯に
室内の状態を確認するのであれば、できるだけ明るい時間帯がおすすめです。
昼間であれば、自然光によって壁や床の傷、汚れなどを確認しやすくなります。
また、照明器具や水回りなどの設備を確認する際にも、時間に余裕があるほうが安心です。
可能であれば、引渡し当日に慌ただしく確認するのではなく、決済・引渡しの前に時間を確保して立会いを行うとよいでしょう。
6. 最終チェックで大切なのは「確認して記録する」こと
気になる箇所があれば、写真を撮っておくこともおすすめです。
例えば傷や破損があった場合には、
- どこにあるのか
- どの程度の状態なのか
- いつ確認したのか
が分かるように記録しておくと、後から状況を確認しやすくなります。
また、売主・買主双方で認識を共有しておくことも重要です。
口頭だけで済ませず、必要な事項については仲介会社を通じて確認・記録しておくと、引渡し後の認識違いを防ぎやすくなります。
まとめ
不動産購入では、契約を結んだ時点で終わりではありません。
実際に物件を受け取る「引渡し」までが大切なプロセスです。
引渡し前の最終チェックでは、
- 室内に新たな傷や破損がないか
- 設備が正常に使用できるか
- 水漏れや雨漏りなどがないか
- 残置物・撤去物が契約内容どおりか
- 鍵や付属品がそろっているか
などを確認しましょう。
そして、気になる点があれば、その場で確認すること。
「後で言えばいい」と先送りせず、引渡し前に売主・買主・仲介会社で認識を共有しておくことが、トラブルを防ぐポイントです。
せっかく購入した大切なマイホームだからこそ、最後の確認まで丁寧に行い、気持ちよく引渡しを迎えましょう。
本日はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
投稿者プロフィール

- 代表取締役
- 株式会社ホームリンク代表。1978年1月生まれ。31歳で不動産業界に転職後、約14年間不動産売買仲介専門エージェントとして従事。その後、2023年12月に株式会社ホームリンクを設立し、代表取締役に就任。お客様との出会いやご縁を大切にする会社を目指しています。
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