リフォームとリノベーションの違い
こんにちは。
株式会社ホームリンク代表の吉田です。
今回は、リフォームとリノベーションの違いについて解説したいと思います。
不動産の物件情報の中には「リフォーム済み」や「フルリノベーション物件」などのキャッチが記載されているのを見かけることがあると思いますが、これらの違いはどのような点にあるのかお分かりでしょうか。
正直言って私もしっかりとは理解していなかったため、改めて調べてみましたので共有させていただきます。
1. リフォーム(Reform)
(1) 定義
リフォームとは、老朽化した部分を元の状態に回復させる工事のことで、主に「修繕」や「部分的な改修」が大きな目的となります。
(2) 目的
- 経年劣化や破損箇所を修復する。
- 見た目や機能を元に近い状態に戻す。
- 現状の間取り・構造は大きく変更しない。
(3) 具体例
具体的な例を挙げてみると、
- 壁紙(クロス)やフローリングの張り替え
- 水回り(キッチン・トイレ・洗面台・浴室など)の交換
- 外壁や屋根の塗り直し
- ドアやサッシの交換
などがリフォームに該当します。
2. リノベーション(Renovation)
(1) 定義
リノベーションとは、既存の建物に新たな価値を加える改修工事のことで、間取りや構造の変更など、大規模・計画的な工事が中心となります。
(2) 目的
- 住まいの性能・デザインを根本から見直す。
- 現代のライフスタイルに合わせて再設計する。
- 建物の価値を高める。
(3) 具体例
こちらも具体的な例をいくつか挙げてみます。
- 間取りの変更(2LDK→1LDKなど)
- スケルトンリノベーション(内装を全て解体して一新する)
- 断熱性能や耐震性能の向上
- 中古物件購入後の全面改装
3. リフォームとリノベーションの違い
スクロールできます
比較項目 | リフォーム | リノベーション |
---|---|---|
工事の目的 | 老朽部分の修繕・回復 | 性能・デザインの向上、価値の再構築 |
工事の規模 | 小~中規模(部分的) | 中~大規模(全体的) |
構造の変更 | 基本的に行わない | 大きく変更することが多い |
デザイン性 | 現状維持、シンプルな修正 | 高める方向で工夫・設計される |
費用感 | 安価(数万円~数百万円) | 高額(数百万円~数千万円) |
対象となる建物 | 主に築年数が古い既存住宅 | 中古住宅や長く使う前提の建物 |
4. まとめ
いかがでしたでしょうか。
大まかにまとめましたけど、分かりやすいところで言えば工事費用と工事内容の違いですね。
500万円以上かける場合にはリノベーション、間取り変更があればリノベーション、ユニットバスにするだけならリフォーム、一戸建て全体の壁紙を全部張り替えるとしてもリフォーム、というかんじでしょうか。
法律的に明確な定義や違いがあるわけではないので、施工業者がどう呼ぶか、お客様がどう感じるかによってどちらにでも捉えられるのではないかと思います。
本日はここまで。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
投稿者プロフィール

- 代表取締役
- 株式会社ホームリンク代表。1978年1月生まれ。31歳で不動産業界に転職後、約14年間不動産売買仲介専門エージェントとして従事。その後、2023年12月に株式会社ホームリンクを設立し、代表取締役に就任。お客様との出会いやご縁を大切にする会社を目指しています。
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